生活路線

 ウラジオストク往来のために必ずお世話になるのがウラジオストク航空の飛行機。

 新潟や関空へは150人乗りの中型のツポレフが、富山には20人乗りの小型のヤクが就航しています。

 生活路線と考えているので、およそサービスや乗り心地なんてものは期待していませんが、飛行機に対する意見も興味深いものです。

 観光旅行でウラジオストクに行く人や、初めてウラジオストクに行くひとが口々に言うことは「座席が狭い」「乗り心地が悪い」「機内サービスが悪い」など、至らぬ快適性に対しての不満です。

 これが、結婚後のカップルになると「機内食なんてどうでもいいからもっと安くしろ」「本数を増やせ」「もっと荷物をつめるようにしろ」と現実的です。

 新潟から1時間半、関西国際空港からでも2時間のフライトですから、機内食や畿内で入国カードなどを書き込んでいるとけっこう忙しいもので、ゆっくりくつろいでなんていられません。

 毎度のことですが、出かける前夜から家を出る直前まで荷物の重量を測ったり、”あれをもっていく、これは見合わせよう”とごたごたしているので、寝不足気味になり、”機内で少し寝よう”と毎度思いつつも、落ち着いた頃には着陸態勢に入るので、寝られたためしがありません。

 一応、形の上では海外旅行になりますが、そんな気分は吹っ飛んだまま到着してしまいます。

 到着したら預けた手荷物が出てくるまでが一苦労です。”おお!すごいものが出てきたぞ!”水道工事の道具や、米の入った袋など、およそ海外旅行では考えられないような物がベルトコンベアーに乗って出て来ます。”すごい”とあきれる自分のバックには白菜や大根が入っていることも?

 初めての海外旅行がウラジオストクという会員さんも少なくありませんが、その後、他の国へ海外旅行に出かけると「他所の飛行機がみんな快適に見えます。」なんて話も耳にします。何回も往来しているうちに、次第に旅行気分が薄れてしまうようで、「あのごたごたした猥雑さが無いと寂しい」と感じるようになるようです。

 このところの原油高で値上がりするばかりの航空券代。生活路線となっている人たちには厳しいです。

 気取らずに行ける様になったら、もう一つのふるさとになっているのかもしれません。

07.5/16