露天掘り

 新興住宅地の土木工事現場?

 実はシベリア内陸の石炭の炭鉱です。露天掘りと呼ばれる手法で、大地に大きな池を掘る用に下へ掘り進んでいきます。山を削っているわけではありません。

 トンネルを掘り進んでいく日本の炭鉱の技法とは異なる大規模な炭鉱採掘の現場です。

 シベリア内部は地下資源が豊富で、各地に大きな炭鉱があり、「炭鉱を掘った穴に日本が入ってしまいます。」冗談か本気かそんなことを言われたことがありました。

 経済混乱期だった90年代には「日本のゴミをシベリア鉄道で運んで炭鉱に埋め立ててしまおう」なんてビジネスを考えていた人もいましたが、今や厳しいリサイクル方でゴミの輸出ができません。

 既に日本では全ての炭鉱が閉鎖になりましたが、私が子供の頃はトンネルが崩れる落盤や、トンネル内での火災でたくさんの犠牲者が出るニュースを目にしたものです。

 露天掘りならこうした事故は少ないか?と問われると、大きく報道されないだけで、頻繁に事故が起きているそうです。

 意外と地下資源に乏しい中国でも、北部や内蒙古には大きな炭鉱があり、掘り進んでいった地面の壁が崩れたり、炭鉱のガスに引火して爆発する事故が頻繁に起きているようで、昨年の10月だけでも174件の爆発事故と345人の死者が出たと言われています。

 「中国よりは安全に考慮している」と言われるロシアの炭鉱ですが、危険な仕事であることには変わりません。

 ウラジオストクに行くと、独特な匂いが漂っていますが、一つは今や日本では手に入らない有鉛ガソリンの匂い。もう一つは石炭のにおいで、火力発電所のが石炭を燃やした匂いが街に漂っています。冬はアパートの暖房に使っているケースも多いので特に石炭の匂いが鼻につきます。

 シベリア鉄道(電車です)が駅に入ってくると、それぞれの客車車両から煙突が出ていて、石炭の黒い煙が噴出しています。車両の暖房やサモワールと呼ばれる給湯設備に使った石炭の煙です。

 シベリアの石炭は日本にも輸出されており、日本へ石炭を運んできた貨物船に帰りは中古自動車をたっぷり積んで帰ります。

07.2/19