Out Door

 冬が厳しいロシアですが、広大な大自然に足を踏み込んでアウトドアーを楽しむ人たちも少なくありません。

 新年の休日を森に寝泊りしながら狩りをする人たちもいれば、郊外の菜園付き別荘のダーチャに泊まって、森を散策して過ごす人たちもいます。

 ロシア人と森との関わりは故郷へ帰るようなもので、都市の生活は仮の住まい?

 ロシア人を自然の中に連れて行くと、生き生きと気力がよみがえってきます。

 野外での食事には必ず登場するシャシリク(シシカバブー)を彼らはグルジア料理と呼びます。元々中央アジアの料理です。

 郊外のバーベキュー公園や海岸などで必ず見かけるアウトドア料理の定番。

 雪の湿り具合から、気温はそれほど低くないと思います。氷点下2−3度程度の気温でしょう。

 おいしいシャシリクの焼き方は、最初に強い火で表面に焼きこげを作り、それから遠火でじっくりと中まで焼き上げるのだそうです。

 かんだ時のカリッとした歯ごたえと、中に閉じ込められた肉のうまみを楽しみます。

 レアと呼ばれる半生など絶対に食べたがらないので、カリカリとよく焼いた肉を好む傾向があります。

 シャシリクは塩コショウで食べるのが一番一般的。と、言うより焼肉のタレが普及していません。

 肉そのものも日本のものより味(クセ)が濃いので、余計な味付けなどせず、できるだけ地のまま味わうことを好むようです。

 バーベキューテーブルもかつては日本土産の人気商品だったそうですが、今は中国から直接入ってきます。日本のホームセンターに並んでいるバーベキュー用品も、ほとんどウラジオストクで手に入るようになったそうです。

 日本ではこうしたアウトドアの便利グッズが普及するまでは、好きな人たちが道具を自力で作ることも楽しみの一つでしたが、「野外生活」が「アウトドア」とカタカナになることで一般化して、イメージも変わってしまった思いがします。

 環境問題もあって焚き火もままならなくなった日本ですが、アウトドアで焚き火の技術は命を左右しかねない大切な技術。

 多分、経験の無い人には拾ってきた枯れ木の枝を燃やすこともままならないと思います。風向き、空気の流れ、季節や湿り具合で火の起こし方は微妙に違います。

 ロシアでは子供の頃からこうしたことに親しんでいますし、軍隊でしっかり教え込まれる技術の一つです。

 台所のコンロが電熱式が一般的なので、「ガスに火がつくときが怖いの」と日本のガスコンロを恐がって「危ないからお料理はあなたに任せるわ!」と押し付けるロシア妻。焚き火は恐くねぇのかよ!

07.1/8