雑談

 風潮に流されてはいけないと思いますが、最近、国際結婚に対して比較的好意的なまなざしが向けられるようになったかな?と言う実感があります。と、言うよりも国際結婚が必要以上に白眼視された時期が長かったと言うほうが本音です。

 結婚しにくい時代なのか、晩婚化、非婚化が問題視される中、国際カップルは年々増え全国的にも18組に1組と言われる時代になりました。もはや選択肢の一つとして定着していると世間が認めるようになったのかもしれません。

 成功する結婚もあれば失敗する結婚もある、良いパートナーもいれば悪いパートナーもいる。相手が日本人なら「縁があった」「縁がなかった」で片付けられることも、国際結婚ではそのように見てもらえない歯がゆさがあります。

 同じトラブルでも、日本人同士の結婚なら問題の遡上にも上がらないことが、国際結婚だとこれ見よがしに問題視され、少なからずもこうした偏見にさらされた経験を持つ国際カップルは大多数ではないでしょうか?

 日本人は周囲の目線を判断規準とすることが多いので、どうしても世間の視線や評判を気にしてしまいますし、振り回されてしまうものですし、意思の弱い人ならそれでつぶれてしまうこともあります。 世間の好奇心は暇つぶしの話題にたがっているだけ。

 外国から遠い日本に来て、慣れない生活にどう馴染んでいくのか?日本の社会にどうやっとけこんでいくのか?自分の身近にこうしたカップルが増えるにつけ、見る角度も変わってきたと思います。

 国際結婚は結婚相手を見つけられない男性が、経済格差を利用して外国から嫁を連れてくる(買ってくる)と言う図式が確かに存在していました。これが全ての国際カップルに同じ視線が向けられると思うと心外です。

 はじめに結婚ありき、あとは野となれ山となれ。中国などでは一週間で見合いから結婚式まで済ませてしまう人身売買同様の結婚形態がいまだに存在するようですが、結婚してから相手の人格に気がついても後の祭り、運任せ。こうした安易な行為の行く末は知れています。

 「日本人と結婚したい」はきっかけにしか過ぎません。「ロシア人と結婚したい」「中国人と結婚したい」と思っても「この相手(個人)とは結婚したくない」ととこちら側が相手を選ぶように、「日本人と結婚したいけれど、この人とは結婚したくない」と相手側が考えても不思議ではありませんし、ごく自然なことです。

 「日本人」の看板掲げて待っているだけではろくなものが近寄ってきません。就職の面接感覚で結婚を選択すればほどなく転職されたり、定年退職の時期が来ます。

 相手を好きになってこちらから一生懸命アプローチしなければ女性は振り向いてくれないのは世界共通。きっかけはどうであれ、夫婦が同じ目標と同じ目線を持たないことには家庭なんて作れないもので、これは日本人同士の結婚でも同じことだと思います。

 日本人との国際カップルが多い組み合わせは中国と韓国、フィリピン、タイ。毎年5000〜10000組のカップルが誕生しています。ロシア人とのカップルは年間わずか100組程度です。

 ロシアが少数派の理由は簡単な話で「日本人だから」「日本に住みたい」はあくまできっかけ、お互いの愛情や感情の絡みが重要視され、相手の個人そのものを鋭く見ています。

 日本の肩書きなどまったく通用しませんし、ご大層な決意表明もまったく信用しません。信頼を得るには、日々の積み重ねだけ。プリミティブにお互いの人がらと人がらのやり取りです。

 ロシア女性は感覚が基本的にヨーロッパ女性なので、男性から言い寄られてなんぼ。こちらが引けばすぐにそっぽを向いてしまいます。

 押しの弱い日本男性にはここ一番の決断力や気力の持久力が問われますが、このあたりが難しいのところだと思います。交際が順調に進んでいても、決断のポイントがずれてしまったり、最初に飛ばしすぎて後が続かなくなったり、考えて見ると日本女性との結婚もかわらねえじゃないか!と言う結論に至ります。本来結婚に至るまでの常識で、肩書きや社会的地位で成り立つ結婚のほうがよほど不自然です。

 最初は相手もこちら側を冷ややかに見ているので、メール交換を5人申し込めば2人OK3人はNOと言うのが現実です。ある会員さんですが、とても気に入った女性会員がいて申し込んだもののメール交換を断られ、それでも何回も熱心にアプローチしてウラジオストクに足を運び、結ばれた例もあります。熱意と言うのは素晴らしいもので、相手のみならず周囲をも動かします。

 思い入れと思い込みは別物で、相手あっての恋愛や結婚ですから、心のキャッチボールなしに自分ひとり盛り上がっても成り立たないものです。

 あらためて考えると、「結婚」に至る前の交際こそ将来へ結びつく重要な基礎固めで、「結婚」はゴールではなく新しい人生のスタート地点。ここから再び始まります。

 国際結婚に対する偏見が薄れて、普通のカップルとして社会が受け止めるようになってくれることはありがたいことです。先人の努力の賜物だと思います。「結婚」と言う形に振り回されず、その前にお互いの心の結びつきを築いてください。

06.9/22