ウェディングドレス

 色に対する感覚は国によって違います。中国では白い色はしに装束の色なので、ウェディングドレスには赤い色や淡い青などががよく用いられます。

 もちろん、元々は西洋の衣装なので、伝統的な白いウェディングドレスもありますが、年々色つきのウェディングドレスを着たがる女性が多くなっています。

 日本ではピンクが卑猥なイメージの象徴ですが、中国では黄色なので、ピンクのウェディングドレスはあっても黄色のウェディングドレスは見かけません。

 年々派手になっていく中国の結婚にはカメラマンがつき物で、市内各所の名所やスタジオで写真撮影をします。新郎は添え物のようなものです。

 帝政ロシア時代にロシアによって作られたソフィア教会もいまや建物だけで、結婚記念写真の格好のロケ地。

 ロシアではウェディングドレスと言えば白。

 最近は中国から化学繊維を用いた安価なウェディングドレスが手に入るようになりましたが、母親やお婆さんが使ったウェディングドレスを手直しして使う女性もいます。

 古いウェディングドレスには上等な絹糸が使われていたので、白と言うよりは銀色に似た輝きを示す物もあります。絹糸は生きているので年とともに変化し、風格を纏うものです。

 ソビエト時代ですから、よほど特殊な立場にいた人でなければこうしたウェディングドレスなど手に入らなかったでしょう。

 和服の着こなしも難しいものですが、ドレスも同様みたいで、ウェストをこれでもか!とばかりにコルセットで締め上げ見栄えを良くします。

 コルセットがなかった時代のロシアでは、プロイセン(現在のドイツ)に出かけたピョートル大帝が女性とダンスをして”ゲルマン女性はなんて硬い肋骨をしているのだ!”といった逸話があります。

 USAのルイザ・メイ・オルコットの小説「若草物語」の中ではコルセットは女性を束縛する象徴のように描かれていました。

 ウェディングドレスが現在のスタイルになったのは1840年のビクトリア女王の結婚式だそうで、宝石をちりばめたい省をまとうことを嫌ったビクトリア女王が、シルクの白無垢のドレスを着て、王冠の代わりにレースのベールをかぶり、宝杖の代わりにコロニアルブーケを手に持ったスタイルが世に広まったようです。

 結婚には縁故知人を招いての結婚式がつき物の日中カップルではウェディングドレス姿の記念撮影はつき物ですが、日露カップルの場合結婚式を上げるカップルが少ないので、結婚後に日本の写真館で記念写真だけ写すカップルが多いです。

 写真館としてもめったに外人さんが来ることはないので「店の宣伝用にウェディングドレス姿の写真を飾らせてもらっていいですか?」と言われたカップルも何組かいます。

 もちろん、店のショーウィンドに飾られているのは奥さんの写真だけで、夫は添え物にもなりません。

06.2/6