特別車両

 ウラジオストク市民の公共交通の要トランバイ(路面電車)。

 大きな路線で2路線。そこからの分岐が2路線の4路線が市内を走り、この路線に沿って街も開けてきました。

 一頃は無料で乗れた時期もありましたが、現在は有料になっています。この理由が政治的混乱で、エリツィン政権末期からプーチン政権誕生期にかけてウラジオストクには2人の市長がおり、それぞれ自分の支持母体に電力、電話、路面電車などを持っていたために、それらを無料にすることで市民の票を得ようとしてしていました。競争が市民に恩恵をもたらした一例です。現在、秩序が確立すると共に有料化になっています。

 道路の優先権は自動車よりもトランバイが優先ですが、一番最優先は有事の際の軍事車両だそうです。

 昨年、ウラジオストク市生誕145周年記念のイベントで登場したイベント用車両。

 日ごろ見かけることがない車両ですが、ソビエト時代から存在していたそうで、イベントがあると出てくるパレード車両です。

 さまざまなコスチュームをまとったモデルを乗せて走ったり、ロックバンドを乗せて演奏しながら走ったり、にぎやかなパレードを彩っていました。

 めったに見かけないこうした車両がどこにあるのか?もちろん市内にはありません。イベントがある街にシベリア鉄道で運び込まれたり、巨大貨物飛行機のアントノフで持ち込まれたり、ロシア各地を転々としているそうです。

 軍事上の問題から、シベリア鉄道は管区によって交流電気だったり直流電気にしたりと、動力車を乗せ変えなければ走れないシステムになっていますが、トランバイは軌道も電力も全国共通みたいです。

 オペラや歌謡ショーの列車も出たそうですが、歌を聴き終わらないうちに通り過ぎてしまいます。

 革命戦士広場界隈では毎週何かしらのイベントがありますし、野外ステージも常設されていますが、こうしたパレードに出くわす機会はめったにありません。

06.4/19