トーゴー
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ロシアで悪名高き日本人の代表と言えば、日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を打ち破った日本海軍大将東郷平八郎。 東洋の小国日本が大国ロシアを打ち破ったことで、ロシアに痛めつけられていたトルコでは子供の名前にトーゴーやノギをつけることが流行したり、イスタンブールにトーゴー通りやノギ通りができ、フィンランドではビールの銘柄にトーゴービールが誕生するなどロシア以外の近隣諸国では英雄です。 ロシア人に言わせれば日露戦争は国の威信をかけた戦争ではなく、極東の小さな紛争で、休戦しただけで負けてはいないと言っていますが、日露戦争後に帝政ロシアが傾きを増し、ソビエト誕生の布石になっています。 おそらく東郷平八郎という人物についてはロシア人のほうが日本人以上に詳しいかもしれません。大学の軍事の授業では日本海海戦のことを必ず勉強するそうです。ロシア人にすれば”帝政ロシアの事件だから現代ロシアとは別物”と冷静に離れた目で見ています 。ロシア人をたくさん殺した悪い将軍だそうですが、同時に優れた武将として評価もされています。 日本海海戦のとき、バルチック艦隊の指揮官が実戦経験のない事務系将校だったり、寄せ集めで訓練不十分の上、統率も取れていないまま日本海に向けて出陣したことや、物量、機能など物質的に上回るバルチック艦隊の名前で勝てると思っていた驕りなど、後に日本が同じ道のりを歩む教訓が日本海海戦にはちりばめられています。 |
| 東郷平八郎が日本にもたらした意外な料理が肉じゃがです。 英国留学中に食べたビーフシチューを部下に作らせたところ、部下はそんな料理食べたことがないので、東郷平八郎の話をたよりにジャガイモと肉を砂糖と醤油で味付けして作り出したのが日本式ビーフシチューの肉じゃがだそうです。 元がヨーロッパ発祥だけに肉じゃがはロシア人の口に合う日本の料理の代表的存在。間違いなく気に入ってもらえる料理だと思います。 私は牛筋肉(肉屋さんで安く手に入ります)を煮込んで味付けして肉じゃがにするのがすきなのですが、筋肉のコリコリフニャフニャした感触はロシア人にはあまり好まれませんでした。 日本の肉料理ではスキヤキが最もよく知られていますが、生卵をからめて食べることに抵抗がある人も多く、肉じゃがのほうが安心してすすめられます。 「これはトーゴーが作り出した料理だ」と教えると、「サムライはこんなおいしい料理を作ることができたのか!」と、天下の大将軍がエプロンして肉じゃがを煮込んでいる姿を想像しているロシア人が若干名います。私の説明不足のために。 最近はウラジオストクでも醤油や日本のダシが簡単に手に入るようになったので、向こうの素材で作ることも難しくなくなりました。 ロシアにはジャルコーイエやアズーなど肉じゃが風の料理は多く、ボルシチもその一つになるでしょう。仲間内では日本の肉じゃがをトーゴーと呼んでいますが、この名前が一般的になったら面白いでしょうね。 |
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06.4/3 |