防災

 1月16日ウラジオストク市内のオフィスビルで大きな火事があり、10人を超える多数の犠牲者がでました。原因はタバコの火といわれています。

 日本のように木造家屋が多くはないので火事は少ないのですが、それが逆に火災に対しての意識を薄くしているようで、思い起こしてみると”非難口”が少ないことに気がつきます。

 防犯情の理由もあるようですが、出入り口が少ないのもロシアの建物の特徴です。

 日本のビルなら外階段の非難口がありますが、見当たりません。たまたま現場を通りがかったウラジオストク事務所のスタッフは、煙に終われて窓から転落する女性を目の当たりにしたそうです。

 下の階が火事になって唯一の昇降口が塞がれてしまうと、その場しのぎとわかっていても上に逃れるしかありません。

 ロシアの一般的な住宅。鉄骨のプレハブ工法ですから、壁在など可燃性のものが使われていれば燃えないと言うことはありません。

 ロシアの住宅の特徴は一つの階段を左右両隣で共有することで、こうした建物には3−4箇所の入口と階段がありますが、それぞれ祖のぐりっとに住む家庭の階段で、横につながる廊下がない建物がほとんどです。

 そのため自分のすむぐりっとの下の階で火災が起こると。横に逃げ場がないのでうえに登るしかありません。

 上の写真のようにはしご車が横に付けられる場所は良いのですが、急な傾斜に張り付くように建った建物などは逃げ道もありません。

 2年前の火災現場付近の写真です。市内と居住地域を結ぶポイントになっている場所なので、ここを通る人も多いです。

 ロシアは戦争に対しては警戒心を持つ国なので、毒ガスを撒かれた時や、空襲や、敵兵が入り込んできたときなど訓練はしっかりできているので、”人災”的有事にはとても頼りになるでしょうが、地震や火事などの対処に対しては日本人のほうが慣れていることでしょう。防災の意識が違います。

 2002年の2月にハルビンで大きなレストランの火事がありました。このとき、近くで友人の誕生パーティーをしていたハルビンスタッフは現場を見に行ったそうですが、悲惨な有様だったそうです。間口は狭いが奥に深い建物で、出入り口近くでの火災だったので袋のネズミだったようです。

 表向きには60人前後の犠牲者が出たと政府発表していますが、ハルビンスタッフが言うには少なくも100人を超えているそうです。

 寒い季節ですので、暖房器具など安全を確かめてからお出かけください。

06.1/19