極東大学前

 ウラジオストク極東大学。市内で2番目に古い大学です。

 ソビエト時代、日本研究に関してはロシアの研究機関の中でもずば抜けていました。ソビエト崩壊以後、ロシア各地に日本語学校ができましたが、それ以前は公的な日本語教育機関は極東大学だけでした。

 もちろん、モスクワにはそれ以外の日本語教育機関もありましたが、学校ではなく軍や内務省の教育機関です。

 日本語教育は東洋学部の中にあり、言語はもとより、日本の文学や文化研究なども行っています。日本式の外国語学部とは随分趣が異なり、総合的に研究しています。

 ロシアの大学は就学機関が5年間ですが、5年生は実習で現場を体験することが主になります。日本人観光客の通訳ガイドといった実務も必修になっています。

 ウラジオストク日本センター。ここでは極東大学の学生以外も日本語を学ぶことができます。仕事の後に、ここで日本語を学ぶ市民も多いです。

 このほかにも日本語教室はたくさんありますし、個人で教えている人たちもいます。

 自分のキャリアアップという目先の目的ばかりではなく、教養を広める目的で外国語を学ぶ人も多いです。

 英語は別にして、外国語で最近の一番人気は中国語だそうで、ハングル語、ヒンドゥー語等も人気があります。地理的にもアジアに近いので、最近のウラジオストクではドイツ語やフランス語の人気はあまり高くないようです。

 一頃、街の日本語教室には大阪出身の日本女性講師が目に付きましたが、「心配せんかて、関東の言葉で教えてまんがな!」と言うてはりました。

 極東大学の交差点に昼時に出現するピロシキ売り。よく見ると洋ガラシにケチャップもあります。ピロシキにケチャップも洋ガラシも必要ありません。

 この写真を写した会員さんはホットドック売りといっていましたが、友人が毛嫌いするハンバーガーもケチャップや洋ガラシを使います。

 ついにブーブリチキ(ロシア風揚げパン)売りのおばちゃんたちもアメリカ文化に感化されてしまったのだろうか?おばちゃんたちの夫や息子が保温用のクーラーボックスを持って揚げたてのピロシキを路面電車やトロリーバスで家から持ってきて、空のボックスを持って帰る光景など、”精一杯生活している”人々の姿がなんとも愛おしく思い起こされます。

 この交差点の反対側に私の大好きな教会のある公園があります。路面電車でこの交差点まで来て、ここでピロシキを買って薄暗い公園のベンチで食べながら、そこを通る人たちを眺めるのが大好きです。

06.4/5