母国語
| コーカサスの南にグルジアと言う国があります。旧ソビエトの構成国で現在は独立国です。あのスターリンの出身地です。 ロシアとグルジア仲がよいのか悪いのかは局面局面で異なりますが、国境を接する国が仲良いはずはありません。グルジア人と聞くとムッとするロシア人も、グルジアワインには大喜びで飛びつきます。 大統領暗殺未遂や暴動など政変があったグルジアですが。現在は西側よりの政権ができてロシアとは距離が遠くなっています。現在も政治的混乱は続いています。 |
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グルジアの第2代大統領だったエドゥアルド・シェワルナゼはソビエト末期のゴルバチョフ政権で外務大臣を務めた人物です。 ソビエトの外務大臣でしたが、ロシア語はほとんど片言しか喋れない人物でした。このあたりが多民族国家の面白いところで、自分の国の会議に通訳が必要になります。 ソビエト生まれでソビエトの教育を受けて育ったシュワルナゼですが、ロシア語は公用語であっても外国語で、彼にとっての言語はグルジア語でした。 グルジアはソビエトから独立した後に、ロシア語排斥運動が起こり、ロシア語の書かれたポスターを看板を撤去したり、徹底的にロシア語を国から締め出そうとしました。 国を挙げてこういった政策を採らなくても、意識的にロシア語をわかっていても喋らない人たちも旧ソビエト圏には多いです。 ソビエトに虐げられた人々にとっては忌まわしきロシア語です。日本占領下に教育を受けた朝鮮半島の人が日本語がわかっていても喋らないようなものです。 金泳三も金大中も大統領辞めたとたん日本語を喋っていますが。 |
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ウラジオストクの友人が言うには「もちろんそうでない人もいるが、大方のグルジア人やアルメニア人のロシア語はメチャクチャ。」 それでも平気で喋るのは相手に伝えたい欲求があるからで、自分で相手に伝えたい、相手から受け取りたい「何か」がなければ言葉なんてただの遊びになってしまいます。 私達が外国人のメチャクチャな日本語を理解しようとすれば、一歩踏み込んで何を言わんとしているのか聞き耳を立てなければなりませんが、この一歩踏み込む姿勢は相手を理解するとても良い行為だと思います。引いてしまっては理解どころか親近感も生まれません。 ロシア語の教育を受けて育っても自分達のエスニックの言葉が主体になるのは当然のことといえるでしょう。現在のロシアにもモンゴル系の人々や朝鮮系の人々など、それぞれの民族性を持った人々が生活しており、日常会話はそれぞれの言葉で行っています。ロシア語はあくまで便宜上の公用語。国籍はロシア人なのに、ロシア語は片言と言う人たちも少なくはありません。 ある程度教養のあるロシア人なら、外国人や他民族であれば多少の間違いやハチャメチャなロシア語でもそれなりに理解しようと努めてくれますし、受け入れてくれます。ロシア人がロシア人に対する言葉への目つきは鋭く、言葉遣いやボキャブラリーで社会のどの辺の層かわかるそうです。 異国である日本に来て同じ国の人と出合った時、相手が喋る母国語でどんな人物か探る。スリリングなやり取りをしているのですね。 USAで私が体験したことなんですが、USA生活が長くて日本語が片言になっている日本人に何人か出会いました。幼い頃に日本を離れて向こうで育ったのなら話がわかりますが、アメリカ人と結婚して住み着いて、20年やそこらで忘れる母国語とはどの程度のものなんだろう? 留学生なんか渡航して1年やそこらで日本語忘れたなんていう馬鹿な若者もおりましたが、よほどおつむの出来が悪いのでしょう。そういえばそんな連中ほど下品なスラング交じりの言葉しか喋っていませんでした。 面白いことに片言の日本語を喋る日本人ほど英語も下手だと言うことを感じました。つまり、片言の日本語は見栄の産物で、「私はあなた方とは違うのよ」と言うハッタリがあったのでしょう。お里が知れる思いがしました。 06.3/7 |