常識でしょう
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「TOYOTAとTOTOは同じ会社ですか?」と意表をつかれる質問をされて、「なんのことだ?」と返事に困ってしまいました。”TO”しか共通項はないでしょう!
TOTOは東洋陶器という会社でトヨタトイレではありません。それじゃ、自動車はヨタですか? ウォシュレットつきの運転席、長時間の運転でもイボ痔キレ痔にさようなら!トイレ休憩不要で移動時間が短縮!後部座席はバブルジェットのシステムバスに早変わり!の次世代モーターカー。 トヨタ・セフィーロ(日産車です)、ドイツのカリーナ(BMWのことです。バブルの頃には六本木カローラと呼ばれてたっけ)、ニコンのパジェロ(そういわれるとパリ〜ダカ−ルラリーのパジェロにはNIKONのステッカーが大きく貼られていました)、 ナショナルのオムロン(松下電工製の電動血圧計)、言わんとしていることはなんとなくわかるのですが、額面通りに受け止めると何のこと?と首をひねる解釈は日々生まれています。 世界のトヨタがある愛知県の豊田市は、トヨタにあやかってその地名を豊田市にしたそうですが、SAPPOROビールのおかげで札幌市が誕生したわけではありません。 ナショナルとパナソニックは松下電工のブランドネームだと言うことはほとんど理解されていません。ピアノを作っているヤマハとオートバイを作っているヤマハは別の会社だと思っている人も少なくありません。 ミカドは京都に住んでいて、天皇は東京に住んでおり、それぞれ日本を統治していると言われた日には「蘇る南北朝。日本は分断国家だったの?」とあきれてしまいます。 皇居の周りを走っているのは走ることを趣味にした一般の市民ランナーで、日本のKGBが護衛のために走っているわけではありません。 ロマノフ王朝の宮殿だったエルミタージュ美術館は入館料を支払えばロシアが強奪してきた財宝・美術品を観覧できますが、皇居には入館料の窓口もありませんし、コンビニでディズニーランドのパスポートと一緒に皇居の入場券など販売していません。 門番の皇宮警察に「ロシアから来ました」といっても「そりゃ、遠路はるばるごくろうさんなこってす。まあお茶でも飲んでってください。」と中に入れてくれるはずはありません。 観音様はサンスクリット語で「アヴァローキテーシュヴッラ」と言う神様で仏陀のお母さんではありません。仏陀(ゴーダマシタールタ)の母親はマーヤという名前でした。 結婚式の三三九度は一杯の酒を三回に分けて注ぎ、三回に分けて飲む儀式で、三杯ずつ九杯飲むわけではありません。 お祭りの神輿は神様を光臨させて街中を清めるために回る行事で、重たいものを担いで我慢比べをしているわけではありません。棺おけを担いで爆竹鳴らしながら行進するのは中国の葬式で、日本ではそのような風習がありません。 富士山が最初にあって、その名にちなんで個人の名前にフジをつける習慣が生まれたわけで、富士さんという人が初登頂に成功したからその名がついたわけではありません。 原爆ドームを修復して国会議事堂を作ったなんてとんでもありません。東京には原爆は落ちていません。お前さんたちは落とそうと思っていたんでしょうが。 当たり前だと思って思考停止になっているとずっこけるような質問が飛び交うことはしばしばあるものです。興味を示さないより、間違えた解釈でも興味を示してくれることはありがたいことです。お互いの距離を近づけるにはまたとないチャンスです。 「常識だろう」と片付けてしまってはそれまでですが、こちらもあらためて日本再発見することも多いので、突拍子もない質問も楽しいものです。私達だって向こうに行けば同じような思い違いをしているものです。何より、こんなやり取りができるようになれば嬉しいことです。 05.10/22 |