歳の差
|
大阪府の統計によると、昭和30年代の夫婦間の年齢差の平均は男性が3.2歳年上。昭和40年代後半では男性が2.3歳年上と、平成14年では1.6歳と夫婦間の年齢差が縮まっています。 日本で同年齢のカップルが増えたのは1970年代に入ってからで、男女平等の意識が強い学生運動をやっていた世代が結婚適齢期を迎えた時代です。それでも、当時の同年齢のカップルは全体の1割程度でした。20世紀末にはその2倍になっていますし、現在でも同年齢のカップルは増えています。 厚生労働省の2002年の統計では20歳から49歳までの未婚の男性が1050万人、対して同年齢の未婚女性の数は800万人。未婚女性1人に対して男性1.3人と競争率が高くなります。 興味深いのは年齢30歳から34歳までの日本女性は同年齢の男性、もしくは年下の男性を結婚相手に希望する傾向が強いことです。この年代の女性なら社会的にも収入的にもそこそこの地位を得ていますし、女性としての魅力も強く残っている年代です。自分と対等に接することができる同年代か、もしくは自分がイニシアティブをとれる年下の男性を相手に選ぶのでしょう。 2002年に婚姻届を出したカップルが75.7万組の中で、国際カップルは3.6万組。20組にひと組が国際カップルです。全体的にカップル誕生が減っていますので、国際カップルの誕生も減っていますが、比率としては日本人同士のカップル20組に対して国際カップルは1組の比率は移行しているもようです。 当然日本女性と外国男性という組み合わせも入っているわけで、結婚難の男性が国際結婚を洗濯すると言う見解についてはその末席を汚すものとして受け入れがたく思います。選択肢を国外まで広めたのだと自負しています。 「国際結婚」に対する偏見はこの数年間でずいぶん払拭されてきたと感じています。国際結婚といえば、古くは駐留米軍と日本を捨てて出て行く日本女性といったイメージがありましたし、一昔前はバブルの日本男性が開発途上国の女性を買ってくるような悪しき印象がありました。 こうした偏見を緩和してくれたのは普通に生活しているカップル達の日常の姿勢だと思います。日々楽しく仲良く生活している姿が、どんな理屈よりも説得力を持っていただけのことです。 人の噂も70日ではありませんが、世間など当初はものめずらしがっているものの、それに飽きれば目もくれなくなる。振り回されるのも愚かしいことです。風評に右往左往している姿を面白がってみているだけで、そんな無責任な娑婆の風に吹き消されたカップルも少なくないでしょう。大切なのは自分達がどうあろうとしているか、その姿勢で、しっかり貫いていれば黙っていても認められるものです。 国際カップルの中には年齢差が大きいカップルも多く、14−5歳離れているなんて珍しくもありません。年々夫婦の年齢差が縮まる傾向の日本の感覚からすれば、アブノーマルなことに思えるかもしれませんが、「国際結婚そのものがアブノーマルなんだから開き直ってはいかがでしょうか?」とアドバイスしています。 ある程度年齢差があったほうがカルチャーギャップを吸収しやすいですし、男性がリードしていかなければならない日本での生活ですから人生経験は大いに糧になります。お互いの気持ちが混ざり合っていくと年齢差など外から見ても気にならなくなってしまいます。 「若さ」に重きを置きがちな日本人ですが、「若い」ということには「未熟さ」も含まれていますし、しばしば日本人の誤解する「若さ」には「幼稚さ」も含まれています。年齢を重ねて得た「分別」や「貫禄」は大きな魅力です。 日本の統計の話に戻りますが、日本の男性場合は年齢を重ねるほど既婚者のほうが多くなりますが、女性の場合55歳を過ぎると配偶者のいない女性が増え始めます。夫が先に死ぬことが多いから数字の上では逆転するんですね。70代以上で配偶者のいる女性は40パーセント弱。「年上の女性」「甘えたい」願望がある御仁はこちらに目を向けてみてはいかがでしょうか? さておき、歳の差など気になるのは最初のうちだけで、お互いの気持ちが溶け合っていくと大きな問題でもありません。普通のおじさんと普通のおばさんになることが結婚の行きつく先で、「国際」なんて意識はいつの間にかわからなくなってしまいます。 |