シエスタ
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スペインやイタリアではシエスタなどと呼ばれる昼食後の昼寝の時間があります。この時間帯になるととおりに人通りが少なくなり、店が昼休み閉店をする光景などが目に付くようです。 中国でも食後の昼寝の時間があり、12時から2時ごろまで昼休み時間としている会社も多いようです。実際昼寝をしているのかと言えば、公園を散歩したり、部屋でじっと動かないでいることがおおく、やることがないから仕事をしよう!と発想する日本人ではすごしにくい時間かもしれません。 西郷ドンがハルビンにいたときは事務所の中に昼寝用のベッドがありましたが、最近は中国も一刻を争うタイム・イズ・マネーのご時勢ですから、昼寝の時間を取れる会社は減る一方だそうです。 午後1時から4時ごろまでは人間の脳が眠気を催しやすく集中力が緩慢になる時間帯なのだそうで、この時間帯に軽く眠って脳を休めて集中力を高めることは理にかなっているのだそうです。 そういえば管理ミスの人災とも呼ばれる、1986年のチェルノブイリの事故も午後1時半頃でした。 ウラジオストクを見る限り、のんびり昼寝の時間など見かけません。友人が言うにはソビエトがサマータイムを導入したのは、昼間の長い夏の間に時計の針を一時間早めることで早く出勤させ、帰宅は今までと同じ時間に帰して、1時間余計に働かせる腹積もりがあった、というようなことを申していました。もちろんサービス残業。 「ノルマ」という言葉はロシア語の「ナルマーニャ(普通、まあまあ)」が語源ですが、上が勝手に決めるノルマ達成のためには昼寝などしていられません。ソビエトからロシアになって数字の遊びとしての「ノルマ」は影を潜めましたが、今度は中身を問われるのでさらに昼寝などしていられません。 休日などやることがなければ10時間でも12時間でも眠っていられるロシア人ですから、シエスタで昼寝をすれば帰宅の時間まで寝ていてもおかしくないかもしれません。 数年前にウラジオストクに行った時に目にしたのは、しっかりした給料をもらっている人は外に食事に出かけたり、事務所に売りに来る給食サービスなどから食事を買って食べていましたが、見習いの社員はほとんど無給なので食事も食べないで昼の時間をすごしていました。 当時は新入社員は半年間見習い期間。この間は給料ももらえない企業が多かったようです。この辺の厳しさはさすがに筋が通っていて、正採用になるか見習いかでは明確な格差があり すし、仕事ができるできないで扱いも大きく変わってしまうので職場もまた戦場です。 昼食時、食事も取れない見習いは、この時間も仕事を覚えるための貴重な時間で、ここで努力したか、しなかったか、ではその後の生活に響いてきます。 日々のシエスタの代わりに長い夏休みなどで心身リフレッシュしているのでしょうが、時代は想像力や独創性を求めています。 05.8/26 |