日本語教室

 日本語教育についてはウラジオストク、ハルビンとも会員さんに薦めているのは行政などが主催する「日本語教室」です。あまり大きな声では言えませんが、各地にある日本語学校はあまりお勧めできません。

 その理由は、最近は入国管理局の審査が厳しくなって少なくはなっているものの、VISA目的で日本語学校留学生が少なからず存在することです。もちろん真剣に日本語習得のために来ている留学生も多数いますが、好ましくない留学生も少なからずいるからです。配偶者は留学生とは違います。

 私も日本語学校に入れようと連れて行ったことがあるのですが、事務所で「在留資格を持っているのに何で日本語学校に?」と聞かれ、こんなところに入れてはだめだ!腐りきっている!と連れて帰ってきたことがあります。

 ただ単に日本語の高い能力や試験の手腕を短期間に身につけるのでしたら、施設の日本語学校は競争力もあってよいでしょうが、目的意識をしっかりと持っていない人はどんな社会に放り込まれても良い方向には行かないものです。

 知り合いの日中カップルは奥さんを都内の日本語学校に通わせていたのですが、在留資格が切れた学生が逃げ込んできて追い返したことがあるそうです。奥さんだって日本で生活の基盤を作りたいのに、こんな迷惑なやからが入り込んできては困ります。ご主人は日本語学校に怒鳴り込んで行ったそうです。

 その点、行政の主催する日本語教室は、すでに日本の在留資格を持っている外国人であることが条件になっていることも多く、講師も日本語教師の資格を持っている人たちがボランティアでやっているケースが多いです。そのため、費用も経済的です。

 県庁所在地クラスの都市なら県や市で教室を主宰しているので、県の国際交流の係りなどで聞けばどこで教室を主宰しているかなど教えてくれるものです。さまざまな国から来た人たちが学んでいるので、こうした人たちとの出会いもまた良い勉強になるものです。一緒に日本語を勉強するのも面白いかもしれません。

 そのほかにも個人で日本語教室を開いている日本語教師もいます。もちろんこうした個人教室に在留資格目的で来る生徒もいません。多少コストはかかりますが、教える側の顔が見えることも重要なことです。

 疑心暗鬼が祟って、自分が日本語を教えるからと言う方もいますが、まずよほど相手の国の言語に精通していない限り無理でしょう。何より、こうした不安や不信感は相手にも伝わり自分が信頼されていない不満が相手に残ってしまいます。

 こういうことを言うのはある程度の年齢以上の人に多いのですが、要は若くてきれいな配偶者は欲しいけれど心配で外には出せない独占欲と猜疑心にとらわれている人で、まず結婚にまで至らないでしょうし、結婚しても長くは持ちません。とはっきり断言しておきます。自分の妄想の中で泳いでいるほうが幸せですから、そこからでないほうがいいでしょう。

 お互いがお互いの言葉を教えあえれば言うことないのですが、同じ目線でできるかどうかが大きなポイントだと思います。日本語教室くらいの娑婆は経験させたほうが良いですが、日本語学校(在留資格目的の生徒が来ている)ほどになってしまうと警戒しなければならないと思います。

 日本語教室に連れて行けば日本語が上達するかと言われれば決してそうではなく、ご自身が英会話教室や他の外国語教室に通われることを想像してもらえば、机の上の世界なんておよそどの程度なのかご想像つくと思います。

 必要は発明の母と言われますが、家庭の外との付き合いも重要なことで、スポーツでも文化活動でも甘えが許されない他人との付き合いの中で日本語も上達していくものです。夫婦だけの世界で言葉が上達することは少ないと思います。

 私のように田舎に住んでいると日本語教室も簡単に見つかりませんが、各地から来た奥さんたちはいろいろ地域の活動などに参加して、家庭以外の人たちと接触してそこから学んでいますし、こうして自分の居場所を作っているようにも思えます。人間は社会的な動物の所以かもしれません。

 また、家庭外での人との付き合いも息抜きとして大切で、自分は外で仕事や友人と会っているのに、妻は一日中家の中ではストレスもたまりますし、悪い芽だって芽生えてしまいます。しっかりした絆を築いておけば悪い誘惑も入り込んできません。

 お互いが意思を伝え理解しようとする姿勢が言葉も上達させてくるもので、こうした積み重ねが大切です。言葉なんて道具に過ぎませんし、言葉を教える学校もまた道具に過ぎません。もっと大切なことは当人たちの中に存在しています。

05.07/13