なんだこりゃ?

 ウラジオストクから空港に向か道路をひた走り、空港間近になると、突然出現する案内板。

 「→空港9km」 「↑ハバロフスク732km」

 ものすごく現実的な数字ととっぴでもない数字に見えます。空港まで9kmなら「あと10分程度だな」と納得できますが、ハバロフスクまで732kmと簡単に書かれても「あと12時間少々だな」などと気楽に考えることなど難しいでしょう。

 ウラジオストクと新潟の直線距離だって800kmです。

 400kmは距離ではないと言うロシア人にとっては、ごく現実的な数字で、ハバロフスクの親戚の結婚式だからと家族で自動車に乗り込んで出かけて行ったり、一泊二日の列車で出かけて行ったり、軽くお出かけするので唖然とします。

 ウラジオストクから帰国のために空港に向かう車中でこの看板を見かけると、なるほど彼らの感覚だとうなづけるのですから、一度は体験すべきでしょう。

 街中で見かけるごくありふれた日本の中古車。ボンネットの閉まりが良くない以外は、別に変哲もないただの汚いライトバンです。

 ロシアでは日本の中古車に書かれた看板文字などを消さずに、それをファッション感覚で乗り回しています。

 大阪の堺市の教育委員会総務課の「官庁用」自動車で、公用車です。

 日本では自動車税の対象にならない公用車でしたが、ウラジオストクではしっかりと自動車税の対象になっています。

 まさか公用車の天下り先がこんな極寒の地で、日々過酷な使用に耐えているだろうとは堺市教育委員会総務課の皆様も思っていらっしゃらないことでしょうが、まさにシベリア送りです。

 ちなみにウラジオストクは”沿海州”で自分たちをシベリアだと思っていません。

 コカコーラのイメージカラーの赤をかもし出しているのでしょうが、日本人の目にはごまかしはききません。

 かつての仕事は郵便局で書簡や小荷物を集配していた軽ワゴンです。郵政民営化のあおりと関係なくこれもまたシベリア送り。

 コカコーラのロゴではなく”Kampo”と書かれて日夜業務に勤しんでいたことでしょうが、まだ年金をもらえる年齢でもないので、現在はコカコーラの配達に再就職しているようです。

 日本ではきれいに磨かれていたことでしょうが、ロシアでは粗悪なガソリンのまされて、泥だらけになってなりふり構わず働いているようです。

05.7/31