日本食
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ロシアは日本食ブームといわれていますが、大方のロシア市民にとっては日本食など食べる機会もありません。最近はウラジオストクにも日本料理店が新しくオープンして身近にはなっていますが、外食そのものが少ない家庭生活が普通なので、”話には聞いているけど行ったことはない”という人たちがほとんどでしょう。 私達日本人がビーフストロガノフ、ボルシチやピロシキなどロシア料理の名前を知っていても実際芽にする機械が少ないように、彼らにとっても寿司、てんぷら、すき焼きは聞いていても食べたことがないと言う人がほとんどで同じようなものだと思います。 ウラジオストクの事務所に知っている日本食についてアンケートをとってもらったら、1位がスシ、2位が天ぷら、3位がミソ(味噌汁のこと)、4位がすき焼き、5位醤油、6位刺身。ほかに上がったのはワサビ、ビビンバ、カツ、ワカメ、柿の種、ボンカレーなど、頭が痛くなるような答えが返ってきました。 最近はスーパーマーケットでも日本の食材(調味料やインスタントやレトルト食品)が並ぶようになったので、興味を持つ人には身近になったかもしれません。そのためか、男性よりは女性のほうが日本料理に対する知識はあるようです。 私の知り合いは始めて彼女が日本に来たときスシにトライさせたら食べるので、すき焼き、天ぷらと王道を突き進み、納豆、たくあんと次第にマニアックな方向に走り、とどめはクサヤの干物で女性がぶちきれて大変なことになりました。 自分自身が納豆を食べられないのに、ロシアから来た客人に納豆食べさせて自分はマルシン・ハンバーグを焼いて食べていたそうですが、「へえ日本の食材が口に合うんだ」と、自分でも食べられない奇妙なものばかり食べさせれば怒るのも無理ないと思います。 お相手が日本に来て”どうすればよいのだろう?”と困惑することの一つに食事問題があります。困った時のファミレスだよりで、ファミレスに連れて行けば写真つきのメニューとこってりした食べ物で当座はしのげますが、毎度毎度ファミレスに出かけるわけにも行きません。 日本の生活人に慣れてくれば彼女らも自分で食事を作りますが、日本とロシアでは材料が違いますし、お勝手に行ってもそれこそ勝手が違います。自分がウラジオストクに行った時の体験から”こういうときにはどうすればいいんだ?”と想像すれば、その心中も察することができると思います。 海辺の町ウラジオストクですので魚料理に慣れていることは幸いです。ニシンはロシアの国民食のような魚で、燻製や生のまま塩漬けにして食べています。塩漬けニシンの内臓は塩から風味になっています。 家庭で焼き魚はあまり見かけませんが、ほとんどの家庭の台所は電気コンロのグリルなので、焼き魚にはむきません。外では釣ってきた魚を焚き火の火で焼いて食べていますから焼き魚に抵抗は少ないと思いますが、個人差が大きいのでなんともいえません。 市場に行くとカレイを良く見かけますが、日本のように生の状態で並んでいるのではなく、塩漬けにされたり冷凍になっていたり、保存できる状態で売っています。そのはずで日本のようにグラムではなく、1kg単位で販売するのですから量だってたくさん来ます。家庭料理でのカレイはフライパンでバター焼きのようにして食べています。 他のヨーロッパの人たちより日本食に対する抵抗は少ないと思いますが、何より早く日本の食事に慣れてくれるにこしたことはありません。また、自分が向こうに行って日本の食事が恋しくなるように、彼女らもまた故郷の味が恋しくなるものです。ロシア料理に使う食材を探したり、一緒に付き合うことも大切なことです。 05.10/3 |