狩り

 狩りに行く男達。狩りはロシアでは一般的な楽しみの一つでもあります。夏は藪蚊がすごいので狩りに行くなら冬です。

 狩りに野営と焚き火はつき物で、森に寝泊りしながら獲物を追います。猟犬の姿が見えないのですが。

 木の枝に結び付けられているのは願い事をかなえるために願をかけた布などです。シベリア全域に昔からあるシャーマニズムで、先住民の習慣です。おみくじを木に結びつける日本の習慣にも通じるものがあります。七夕の短冊も同じかもしれません。

 猟銃の形態から察すると獣猟用の猟銃なので、鹿でもねらっているのでしょう。

 今度ウラジオストクに来たら一緒に狩りをしようと女性の家族に誘われた会員さんもいますが、こんな顔ぶれと一緒に森の中で過ごすのも強烈な経験になると思います。この顔つきで「妹を粗末にしたらただじゃおかねえぞ!」とすごまれれば・・・

 家庭では妻の陰に隠れておとなしいロシアの男性ですが、男同士のレジャーは理屈抜きのワイルド肉体派です。

 軍人さん達なので、銃の扱いも手馴れていれば、野営の手はずもぬかりありません。腰のベルトには散弾を装備しています。

 でも、鹿狩りではなく、脱走兵を追いかけているように見えると言えばそんなようにも見えます。動物よりの人を撃つほうが上手だったりして。

 積雪期などシートで簡易式のサウナを作り、中で焚き火をして燻製状態になりながら水風呂代わりです。

 写真のネガを逆にプリントしたようで、黄土色のジャンバーの襟のあわせが右上になっています。そういうわけで自動車のハンドルも右ハンドル。カリーナかカローラだと思います。

 日本ではズンドウと呼ばれるスープ鍋。ワイルドです。

 アウトドアー派が多いロシアでは野営や野外料理や焚き火が上手にこなせることも男の条件。

 薪割まで持ってきているので、焚き火の薪も豪快です。日本ではカレーライスが定番ですが、披露してみてはいかがでしょうか?

 ティータイムは焚き火で沸かしたお湯で。

 野外活動がアウトドアとカタカナになったらホームセンターにいろいろなキャンプ道具が並ぶようになった日本ですが、本来は最低限のあるものを利用して過ごすのがアウトドアの醍醐味です。

 天然水のお持ち帰り。良質な水が多い土地ですが、都市部の水道水は良い水ではありません。

 やることは豪快ですが、気のいい人たちなので、身構えず、素朴に接することで本当に良い友達になれるものです。コツなんてものに頼らず、ありのままに接することが一番。

 私は、鉄砲は人を撃つためにある道具と思っているので、手にすることはありませんが、こうしたお誘いがあればできるだけ出かけるようにしています。男同士ゆえの飾らない共感と言うのか通じる気持ちのようなものがあります。

 男の遊びで行く分は良いのですが、家族で狩猟を趣味としている家庭もあります。薪割りでも料理でもできることをやればよいのであって、無理して慣れないことをして事故を起こさぬよう。

05.9/16